14日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦で、快進撃を続ける伏兵アポエルFCをホームに迎えるオリンピック・リヨン。先週末のフランス・リーグ1でまさかの黒星を喫したあとだけに、レミ・ガルデ監督は選手たちに気の緩みはないと主張した。対するアポエルのイバン・ヨバノビッチ監督は、リヨンがこの2週間に多忙なスケジュールを強いられた点に活路を見出すつもりだ。

リヨン
レミ・ガルデ監督
相手がどこであろうと、チャンピオンズリーグでは普段以上にいいプレーが必要になる。アポエルは我々の敵ではない、そう考える人が大勢いることは知っているが、それは私たちの考えではない。アポエルはグループステージで素晴らしい成績を残しており、決勝トーナメントへ勝ち進んだほかのチームと同じく称賛に値する。

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選手たちにはアポエルのビデオを数本見せたので、彼らの強さ、特にカウンターの怖さは織り込み済みだ。我々は先週末のリーグ1でカーンに敗れたことで、簡単に結果が残るものではないと改めて思い知らされた。私たちはこの試合に全神経を集中している。そして全力を尽くさない限り、この勝負には勝てないことも理解している。

先週末の試合結果
11日：リヨン 1-2 SMカーン（リサンドロ 86分 PK；アムマ 13分、ナバブ 73分）
ロリス；レベイエール、バカリ・コネ、ウムティティ、シソコ；ゴナロン、グレニエ、ブリアン（エデルソン 66分）、バストス（ラカゼット 79分）；リサンドロ、ゴミス

3カ月以上も勝利に見放されていたカーンに対し、リヨンはホームでの過去33試合で3つ目の黒星を喫した。序盤にロマン・アムマの先制ゴールを許したリヨンは、公式戦で4試合続けてリードを奪われたことになる。

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チーム情報
デヤン・ロブレンはアキレス腱を痛めており、今年に入ってから1度もプレーしていない。ガーナ代表のジョン・メンサーは、アフリカ・ネーションズカップから戻ってきたばかりだ。一方、GK陣には朗報が届き、レミ・ベルクトルとアントニー・ロペスが長期離脱から復帰した。

アポエル
イバン・ヨバノビッチ監督
リヨンは過去10年間の欧州でトップ10に入る強豪クラブだ。彼らのように毎年チャンピオンズリーグを戦っているクラブは、ほんのわずかしかいない。彼らには経験もあるので、第2戦まで突破の可能性をつなぐことが我々の目標になるだろう。我々は素晴らしい成績でグループステージを突破したが、すべての対戦相手をリスペクトしてきた。その基本姿勢は、コンパクトで守備が堅く、士気が高いリヨンに対しても変わらない。

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彼らはリーグ1で思うような結果を残せていないが、危険なチームであることに変わりはなく、チャンピオンズリーグでその鬱憤を晴らすかもしれない。だがその一方で、彼らがここ2週間に5試合を戦っている点も忘れてはいない。決勝トーナメント以降が"本当"のチャンピオンズリーグだ。この大会には多くのものが懸かっている。シーズン開幕当初は、我々がここまで勝ち残るとは夢にも思わなかった。正直に言って、自分たちがどのレベルまでたどり着けるかは見当もつかないが、さらに上を目指したい。

先週末の試合結果
10日：アポエル 2-1 エスニコス・アフナスFC（ハラランビデス 23分、41分；バッティス 80分）
ヒオティス；プルサイティデス、カカ、モライス、アレクサンドル；エウデル・ソウザ、エリオ・ピント、ハラランビデス（ソラリ 74分）、マルシーニョ（サツィアス 86分）；トリツコフスキ、アイウトン（マンドゥカ 68分）

年明けから調子が安定しないアポエルは、2012年の公式戦8試合でようやく4勝目を挙げた。2部リーグのアクリタス・クロラカスFCを9-1で一蹴した1月11日のキプロス・カップ以降、アポエルは6試合でわずか5ゴールにとどまっており、今季最悪の得点力不足に苦しんでいる。

チーム情報
DFのマルセロ・オリベイラ（ふくらはぎ）とパウロ・ジョルジ（臀筋）が負傷、さらにウィリアム・ボアベントゥーラも出場停止処分となったため、10日の一戦ではMFヌーノ・モライスがCBとして出場した。14日のリヨン戦にもオリベイラは出られず、カカが入る見通しだが、ふくらはぎの故障で最近2試合を欠場したアルド・アドルノは微妙な状態。

試合情報
グループステージでのアポエルは、アウェーの3試合をいずれもドローで終了。FCシャフタール・ドネツク、FCポルト、FCゼニト・サンクトペテルブルクといった強敵から勝ち点1を奪い取った。予選とプレーオフも含めると、今大会でのアウェー通算成績は2勝3分け1敗。この6試合で許した失点はわずかに3で、3試合で完封している。